生きがいのかたち


医学部では年に一回、献体の方々に対する慰霊祭を行っています。

 

そこでは、慰霊祭の他に、これから死後に献体される予定の方々と、食事を摂りながら話したりする時間がありました。

 

横に座っていたおばあちゃんと話していると、そのおばあちゃんが「この☆☆会(献体の会)が私の生きがいになっているんだよ。」とおっしゃるではないですか、、、

 

どういうことでしょうか?

 

 

最初は「献体の会がなぜ生きがいになるのか??」という感じだったのですが、話を聞くと、この方のお子さんは二人とも若くして亡くなってしまい(3歳と20歳で病死)、旦那さんも4年前に病気で亡くなってしまい、今は一人で末期の癌と闘病しながら生活しているとのことでした。

 

献体された身体は、通常死後2~4年経ってから遺族のもとに帰ってきます。

その方の旦那さんも献体をされていて、”家にその遺骨が返ってくるまでは死ねない” という気持ちで頑張って一人で生活していたようです。

 

その方に、「人生の中で、何が一番つらいことでしたか?」と聞くと、「20歳で子供がなくなった時も辛かったが、主人が亡くなった時が一番辛かった。」とおっしゃっていました。

その旦那さんが最後に希望して献体になり、最後まで社会に貢献した姿を見届けるまでは死ねないと感じたようです。

そのエネルギーが生きがいとなり、ここまで生きてこれた、とおっしゃっていました。

 

 

大切に育ててきた子供たちに先立たれ、旦那さんにも先立たれた方の気持ちは想像しても想像しきれないほど、辛いものだと思います。

そういった方々も世の中にはいて、そんなつらい経験をしながらも、色々な形で生きがいを見つけているんだなぁと感じました。

まさか、献体の会にそういう思いを抱いている方がいるとは思わなかったです。

 

したらねー!

タカリコ

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