エルサレムを首都に認定すると
どーもタカリコです。
先日、トランプ大統領がホワイトハウスで、『イスラエルの首都をエルサレムにすることを認定する。』と表明しましたね。
そして、それにともないアメリカ大使館を今の首都のテルアビブからエルサレムに移転するとのことです。
このニュースを聞いて、 “なるほど~” と納得しました。
どういうことでしょうか?
この問題を理解するには、エルサレムの抱えるの問題についてから復習します。
エルサレムはキリスト教の聖地ですが、イスラム教とユダヤ教の聖地でもあります。
第二次世界大戦の前まではエルサレムにはイスラム教徒が住んでいました。
しかし、第二次世界大戦後にイスラエルがエルサレムを占拠し、その後の中東戦争を経ても、今でもイスラエルがエルサレムに住み着いているという状況です。
エルサレムは3つの宗教の聖地なために、この問題の解決は実質的には不可能な状況にあります。
(自分の感覚的には北方領土レベルどころではない感じ。)
アメリカは昔からユダヤ人国家であるイスラエルを支援しています。
しかし、今までは今回のような発表は行えませんでした。
なぜでしょうか?
それは、エネルギー事情で説明できます。
アメリカは世界一のエネルギー消費大国。
自国でもエネルギーは産出しますが、2010年頃までは、あと20年もすればアメリカの石炭や石油は枯渇すると言われていました。
そんなアメリカのエネルギー事情を支えていたのが、中東の国々です。
中東のオイルをきっちりと確保しておきたかったので、サウジアラビアやUAEと仲良くしていたし、イラク戦争などの武力行使も行ってきました。
しかし、2010年頃からそんな状況が一変します。
シェールオイルです。
このオイルのおかげで、アメリカはロシアやサウジアラビアを抜いて、今や世界一の原油や天然ガスの生産量になりました。
それだけではなく、埋蔵量も莫大で、ここ100年以上は問題がないと言われています。
シェールオイルにはそのくらいの力があります。
そのために、エネルギー事情で中東に依存する必要が無くなり、ここ数年は急に中東との関係が薄れてきていました。
つまり、アメリカは今後中東に依存しなくてもエネルギーを自前で確保できる確信があるってこと。
今回の事象にはこういう背景があると思います。
もともと、アメリカはイスラエルと仲良しなので、今回の記事をみて、なるほどと納得したわけです。
したらねー!
タカリコ