どーもタカリコです。
先日のエントリの続きです。
・知識と教養は違う
中国の賢人孔子は『論語』の中で、
「たくさんの本を読んだとしても、
どこへ行って、誰と会っても、適切に対応ができる、
ということにならなければ、
たとえどれだけ読んだとしても意味がない」 (『論語』子路第十三)
孔子は、他者との応対こそ「人間の知性が表れる」と言っています。
個人に合わせて、状況に合わせて、答えが変わってくるのが「教養」です。
→たしかに知識はネットを使えばいくらでも検索できるので、あまり価値はないかもしれない。
しかし、個々の状況に応じて、配慮した応対というのは、教養になるんですね。
「世の中は複雑で、その複雑なパラメータの中でものごとが決まっていく。」
・質問とはカウンセリング力
ユング心理学の箱庭療法を日本に導入した、河合隼雄さんは
「人の話は自分の中心を外さないで聞く」ということを常に行っていました。
相手にとって大事なのは、「自分と全く同じに感じてくれること」ではなくて、「自分の話をよく聞いてくれるけれども、自分とは違う存在がいること」になります。
質問することは、正しい答えを得ることではなくて、質問する人が、自分で質問をしたことによって、気づきを得ることです。
→共感的な態度ではなく、「私はこうだけど、あなたはこうだったのだね」という、自分の中心を絶対にずらさないのだそうです。そうすることで、実際に患者を治してきたんですね。
患者は河合さんのように、どっしりと中心を外さない安定した人間を目の前にすると、安心して、まるでロープにしっかりつながって、深みに降りていくようです。
今日も長くなってしまったので、続きは次回以降で☆
したらねー!
タカリコ