どーもタカリコです。
最高の結果を引き出す質問力④
先日のエントリの続きです。
・『自分と他人は違う』と知ると、感情が豊かになる
他者の心を「推論」するには、まず、自分が他者と違う事を理解していなくてはなりません。
意外なことに、自分と他者を切り離せる人の方が、最終的に他者の気持ちを推し量る力が高くなるのです。
→自分の主観で物事を判断しようとすると、”あんなことをするなんて信じられない” なんて考えることがあります。これはつまり自分の主観からの判断で ”自分だったらこんなことはしない。こういうことをする人は許し難い。” という感情の現れなのでしょう。
でも、他者の心を「推論」するためには、自分の主観では見えてこないんですね。
・脳波他人の心を読み取れる
多くの人が、困った人に対して間違ってしまうのは、「なぜ私はこの人に共感できないのだろうか?」と思ってしまうことにあります。
共感できない相手に対しては、いったん自分を切り離して、「この人はなぜこういう行動をとっているのだろう」と冷静に分析して、理解する必要があります。
「共感」だけではなく、「冷静な分析」を通して理解することで、自分の頭の中に住む他人のレパートリーを、飛躍的に増やすことができます。
→他人に優しくなるには、結局、自分と他者を切り離して考えて、冷静な分析を積み重ねていくことでなれるものなんですね。
・脳は細かいところまでよく見ている
最近「マインドフルネス」と呼ばれるトレーニングが、世界中で注目を集めています。
仏教の「禅」の修行がもとになって作られたトレーニング法なのですが、仕事の切り替え能力、効率、創造性、幸福度が格段に上がると言われ、グーグルやフェイスブックなどのさまざまな企業で取り入れられています。
マインドフルネスでは、ただ起こっていることに「気づく」だけに留めて、一切「いい」「悪い」の判断を挟まないようにします。
→つまり、おなかが ”ぐ~” っと鳴ったときに、「あー 腹減った。昼飯は何にしようかなぁ。」
と考えるのではなく、「おなかが空いた、、、んだなぁ~」という風に出てきた感情を受け流すってこと。
誰かに怒られて、イライラした時に、「マジむかつくわー! あいつを#&%☆◆してやりてー!!」
と考えるのではなく、「怒られてイライラする、、、、んだな~~。」という風に受け流します。
このように、今、自分の周囲や自分自身で起こっていることに「気づき」「受け流す」訓練をすることで、世界には複数の文脈があることに自然に気づき、1つのことにこだわらなくなり、自分自身の状態を自覚する「メタ認知」能力を上げるためにも役に立ちます。
これにより、ある事象について、自分の主観だけではなく、多面的なアプローチが出来るようになる。つまり、怒られてイライラしたときに、自分の中に沸き上がった感情を受け流すことで、「もしかしたら、あの人はイライラする理由が他にもいろいろあるのかもしれないな。」など、他の可能性について、思いを馳せる余裕が出来るってこと。